素顔見えるSNS就活、学生、OB訪問の新手法、企業、専用ページを作成

人事ニュース

8月27日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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素顔見えるSNS就活、学生、OB訪問の新手法、企業、専用ページを作成

 

 

フェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を就職活動に利用する「ソー活」が大学生や企業の間で定着しつつある。

人脈作りに役立てる学生や専用ページを立ち上げる企業が急増。

実名登録が原則のフェイスブックはお互いの日常の姿が分かることが特徴だが、使い方を誤れば逆効果にもなる。

専門家は「ブームに乗るだけでなく、適切な使い方を理解して」と呼び掛けている。

 

今春、大手不動産会社から内定を得た筑波大体育専門学群4年の男子学生(22)は

「希望業界に同じ学部の卒業生がいなくて不安だったが、フェイスブックのおかげで見つけられた」

と話す。

 

大学の就職課では同業界で働く同じ専攻のOBが見つからず、

「専門外でやっていけるか不安だった」。

 

今年3月、フェイスブックの「コネクションサーチ」という機能で、大学や希望業界などを入力したところ、大手不動産会社に勤める1学年上の先輩を発見。

面識はなかったが、すぐに会いに行き、

「『専門外という逆境だからこそ、独自性を出せればいい』との言葉をもらい、自信を持てた」

と振り返る。

 

「コネクションサーチ」はフェイスブックがリクルートと提携して始めた日本独自のサービス。

フェイスブック利用者が名前や学歴、所属先などを原則、実名で登録していることを利用し、簡単に検索できるため、「OB・OG訪問」の新手法として広がっている。

PR会社の電通パブリックリレーションズ(東京・中央)が今年1月、首都圏と関西圏の就職活動中の大学3年生300人に実施した調査では、31・7%が「就職活動にフェイスブックを活用した」と回答した。

 

 

◇人脈拡大に活用

 

ツイッターなども含んだSNSを就職活動に利用する目的(複数回答)では

「少しでも企業情報が欲しい」(54・2%)のほか、

「就活仲間を増やせる」(18・3%)

「人事担当者と深いコミュニケーションが取れる」(16・9%)

など、人脈拡大の狙いが目立った。

 

就職活動サイト運営の「ちかなり」(東京・足立)は就職講座の一部に昨年から「フェイスブック就活必勝法」を導入。

同社によると、フェイスブックを採用に使う企業は昨年度の数十社から、今年度は約1400社に急増し、面接した学生のフェイスブックを調べる企業も多いという。

 

兵頭秀一社長は

「日常の記録を見れば、面接では分からない“素”の様子を知ることができ、フェイスブックの『友達』の多さから人脈形成力も分かる」

と指摘。

 

「自己開示ツール」として、

(1)掲載写真は笑顔で正面から撮影

(2)「友達」は50人以上にする

(3)週2回以上書き込む

――などを指導している。

 

8月中旬の講座に参加した早稲田大商学部4年の福岡まりなさん(22)は留学生らとの交流目的で約3年前からフェイスブックを使っており、

「更新回数を増やすなど、自分らしさがより伝わるようなページにしたい」

と活用に前向きだ。

 

 

◇採用、積極的に

 

企業側にもSNSで優秀な学生を確保しようという動きが広がる。

企業のSNS上の採用ページのコンサルティングを手掛けるソーシャルリクルーティング(東京・渋谷)によると、自社のページに共感した学生向けの説明会やイベントの告知などに使う企業が増えているという。

 

より関心の高い学生に絞ったアピールが可能で

「待つだけでなく積極的に取りにいく採用に変わりつつある」

という。

 

同社幹部は

「フェイスブックは情報の伝わり方が人づてなので、目立ちにくかった業界にはメリットがある。

企業側も社員らの日常を伝え、身近に感じてもらう工夫が必要だ」

と指摘する。

 

SNSの登場で企業との距離がぐっと近くなっているが、肝心なのは今も昔も学生本人。

頼りすぎは禁物だ。

 

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SNSを利用した企業の採用活動が増えています。

とは言え、まだ1,000社程度のようなので少数派には変わりありませんが。

 

SNSというのは、メリットもデメリットもあるというのは承知の事実。

 

採用側からしたら、人となりを確認する為にSNSを見るという事もできるようになっています。

また、「環境の適応力」という観点からも採用をしている企業もあるようですね。

Facebookが拡大しているわけなので、そのような新しい流れに対応しているかどうか。

それを見る為のものでもあると言います。

 

学生側からしたら、普段の更新に気を配る必要があります。

しかし、プライベートの内容を見せたくない気持ちもある。

それは、当然の事ですよね。

 

しかし、新しいアカウントを作成したとしても、過去の分が無い事は採用側は分かります。

就職活動用に新たに作成したか、使い方によっては新規で使用し始めたか。

そう考えると、学生側からしたらFaebookを利用した就職活動がプラスになるかマイナスになるかは、正直まだまだ分からない点ではありますよね。

 

さらに、Facebook上では交友関係も見ようと思えば見れる。

どのような人と繋がっているのが分かるので、普段の行動も想像がつきやすいです。

 

SNSというのは、使い方によって吉にもなりますが、凶にもなります。

それは、社会人にも言える事…。

blog等もそうですが、SNSが普及している今、インターネットの怖さというのも改めて認識せねばなりません。

「誰もが観れる状態にある」というのを、意識しないといけませんよね。

 

 

なお、拡大しているとはいえ、まだまだ普及率は米国程ではありません。

とある企業さんのデータですが…

 

◇2012年3月時点では、Facebookの利用者が770万人程度

◇都道府県別ユーザー数

1位:東京385万人、2位:大阪55万人、3位:神奈川51万人

◇都道府県別普及率

1位:東京30%、2位:沖縄7%、3位:大阪6%

 

程度のようです。

 

約半数が東京で使用されているのが分かります。

東京ですら、普及率が30%程度。

米国のユーザ数は2億人近いと言われているようで、普及率は70%を超えると言います。

 

日本は、まだまだSNS後進国ですよね。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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