「新卒の社員が入社時期を春と秋から選べる」…星野リゾート

人事制度

7月20日 日経産業新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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秋入社、来年からOK、星野リゾート、春と選択制

 

 

【長野】

 

全国でホテルなどを運営する星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路社長)は多様な経験を積んだ学生の採用に力を入れるため、2013年から新卒の社員が入社時期を春と秋から選べるようにする。

 

少子高齢化でリゾート施設の集客競争が激しくなる中、多様な人材を確保して、より魅力ある施設の開発・運営を目指す。

採用が内定した段階で入社時期を4月と9月から選ばせる。

それぞれの入社時期について選ぶ人数の上限は設けない。

秋入社の場合、大学などを卒業した後の約半年間を短期留学や旅行、ボランティアなどにあてられるようにする。

 

同社はホテルや旅館の運営を全国で拡大している。

「就職活動の長期化で、多様な経験を積む機会が少なくなっている」

(グループ人事の小金井成子ユニットディレクター)

として、入社後の半年間で得た経験や発想をリゾート運営に生かしてもらう狙いだ。

 

運営施設の増加に伴い新卒採用人数も増やしており、入社時期をずらすことで宿泊施設での研修なども丁寧に対応できるとする。

 

13年の新卒採用予定人数は12年に比べ約50人増の180人。

9月入社を選んだ内定者に対して入社までの給与の支給や研修費などの補助はしないが、現在進行中の採用活動では13年の入社が固まった約110人のうち3割弱が秋入社を希望しているという。

 

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自分自身で、春に入社するのか秋に入社するのかを選べる。

とても珍しいケースです。

 

ここで注目したいのが、入社時期です。

春に入社しても良し、秋に入社しても良し。

という事は、重要なのは自分のキャリアプランをしっかりと立てる事なのではないでしょうか。

 

秋に入社するのであれば、半年間時間が開くことになる。

その時間を有効に使う事で、人生の方向性も変わってくるように思います。

 

ビジネススクールに行くのも良し。

ボランティアに行くのも良し。

自分の人生は、自分で決めることができますよね。

 

ただし、気を付けたいのがモチベーションの維持。

詳細は分かりませんが、恐らく半年間はアルバイトするなり自分で生活費を稼がなくてはならなくなるかもしれません。

その場合、ただただアルバイトに時間を費やすだけでは、まったく意味のないものとなってしまいます。

 

その為には、しっかりと目的意識を持つという事。

その内容次第では、春採用の学生よりも大きく人間的に成長できるかもしれませんよね。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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