①就職活動:2014年4月他社動向(人事、人材、グローバル関連)

人事ニュース

2014年4月、人事関連の動きです。

 

———-

① 就職活動

② 人事、雇用

③ グローバル

④ その他(賃上げ傾向、健康保険料増加など)

———-

 

気になった記事は以下の通りです。

お客様に御渡ししている資料の一部です。

 

① 就職活動

 

 ・内定辞退、修羅場でむき出しになる人事の本性

 ・わが子の就活をかき乱す過干渉の親たち

 ・15年大卒求人倍率1.61倍

 ・就職戦線はや終盤?大手内定「早く、多目に」、人手不足にらみ

 ・面接官が語る、「こんな学生はお断り」

 

 ・就活生「ブラック」見抜け、行政・弁護士・NPO…企業選びアドバイス

 ・圧迫面接がなくならないワケ、企業の事情と対策

 

就職活動の時期という事もあり、就活に関する記事が多く見受けられました。

学生も興味を持ちやすい内容なのでしょうね。

面接に関する事や、適性検査、更には大手人事部による対談記事…。

内容は様々です。

 

景気が回復傾向にあることもあり、大手企業を中心に採用を増やしています。

「○○企業採用増加」という記事、よく見かけますね。

売り手市場とも言え、就活生には追い風となっているのではないでしょうか。

 

一番気になったのは、「わが子の就活をかき乱す過干渉の親たち」という記事。

ここ最近の傾向なのか、それともインターネットの普及で就活の現実が知られるようになったのか。

一部のご両親が自分の子供の就活に関して、かなり過剰に関わっているようです。

(「コネ」はまた別のジャンルとして捉えられているようですが)

 

個人的に思う事ですが、ご両親は子供の就活にあまり口を出すべきではないのではないでしょうか。

 

心配なのは分かりますが、あくまでも子供の人生。

就活をする年齢であれば、立派な大人です。

自分の人生くらい、自分で責任を持つべきです。

 

親が過剰に関わる事で、

・自分で考える習慣がなくなる

・課題や問題を、自分の力で打破しようとしなくなる

・失敗を責任転嫁してしまう

・自分の力で内定を勝ち取ったという成功体験ができない

・人事部(企業)から見て、明らかに印象が悪い

・親が関わったところで、基本的には選考は覆らない

・自分を客観的に見る事ができない為、自意識過剰になる、謙虚になれない

・何でもかんでも親に頼ろうとしてしまう

ちょっと考えるだけでも、色々と出てきます。

 

特に、責任転嫁。

 

自分で勝ち取り、選んだ企業に入らなければ、辛いことがあった時に責任転嫁してしまいます。

本当はこんな事やりたくなかった、親が入れというから入った。

「自分で選択し、今の状況にあるのは全て自分の責任である」

という考えに行き着かなくなります。

 

現実逃避というか、他人のせいにする事で、自己保身しているのですよね。

恐らく、そうでなければ自己を保てないのでしょう。

そういう癖が付いてしまったら、結局役職が付いても、そのスタンスで仕事をしてしまいます。

 

「習慣」というのは、プラスに働く事もあればマイナスに働く事もあります。

良い習慣は継続し、悪い習慣は断たねばなりません。

 

しかし、悪い習慣を直すというのはそんな簡単な事ではないのですよね。

人間は弱い生き物ですから。

どうしても楽な方に楽な方に逃げてしまいがち。

 

「自分を律する」

「自己管理をする」

 

というのは、一朝一夕で身につくものではありません。

普段の生活から意識しておかないと、身につかないものです。

 

なせご両親が、過剰に子供の就活に関与してくるのか。

ご両親が関わる事で、何が変わるというのか。

 

サッカーで言えば、W杯の日本代表メンバーに入れなかった為、ご両親がザッケローニ監督や協会に文句を言っているのと同じ事です。

客観的に観て、決して美しい光景ではありません。

言われたからと言って、覆るわけでもありません。

強い違和感を感じます。

 

自分に本当の実力があるのであれば、他社で内定は取れるでしょう。

実力で見返してやればいいんです。

どうしても指定の企業に入りたいならば、実力を身につけて中途採用でチャレンジしても良いではないですか。

 

最も、企業に入社する事が目的となってしまっては、継続する事は到底難しいですが。

 

親が就活に過干渉になる現在の風潮。

強い違和感を感じます。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

レイヤードブログ一覧へ戻る