従業員は小さなサボリ・小さなパクリをしている事は覚悟せよ!:人事目線での現場のリアル

人事適性検査

適性検査を用いて新卒・中途採用や組織変革を支援していると、様々な人間模様が見えてくるもの。

理想と現実、本音と建前、机上の理論や綺麗ごとなど…。

経営者の思惑と現場の気持ちが乖離している事なんて、日常茶飯事。

今回は「従業員は小さなサボリ・小さなパクリをしていると覚悟せよ!」という話。

人事目線での現場のリアルを、代表の尾登がお伝えします。

 

「従業員は家族である」

そのように捉えている経営者の方も多いのではないでしょうか。

従業員は管理するべきではなく、信頼すべきである。

私自身もそう思います。

 

 

ただし、こればっかりは覚悟せねばなりません。

従業員と言うのは、少なからず小さなサボリ、もしくは小さなパクリをしているものであるという事を…。

これは、多くの従業員に当てはまるのではないでしょうか。

 

内容は様々。

 ・パソコンに向かって仕事をしているようで、実はSNSをやっている

 ・小さい金額の商品を、こっそりネコババ

まぁそんなものは可愛いレベルですけど。

 

私が見た現場、経験してきた事から言えば、

 ・現場を部下に任せ、上司はゲームに熱中

 ・従業員が結託をし、上司に見つからないように交互に休憩をとる

 ・厳しい上司がいる時は真面目に仕事をし、いない時にはだらける

 ・あえて仕事を遅らせ、別の仕事を与えられないようにする

なんてこともありましたね。

 

もっとも、決算書の偽造や架空の売上計上など、いわゆる上司側の不正もあるわけですし…。

こういったことは、完全には防げないと思った方が良いです。

全ての企業に当てはまるなんて断定はできませんが、少なからずあると思っていた方が良いでしょうね。

とある商社の社員が、数億円を横領していた…なんてニュースもありました。

 

結局のところ、気づいていないだけで何かしらやっていると覚悟すべきです。

 

ただし、完全には防げないまでも、ある程度の予防や抑止力を働かせる方法はあります。

その大前提として、経営者は勿論、上層部が仕事に対して真面目であるという事ですね。

 

これは、当たり前のように思えるかもしれません。

しかし、実はこれは当たり前ではない。

真面目に働く気が無い経営者だって、いるんです。

自分がいなくても回る業種やお金儲けの事しか考えていない方など、タイプは色々ですけどね。

 

そして、経営者が真面目であるという点を踏まえ、

 ・現場の上司が、仕事に真面目に取り組んでいる

 ・指示待ちではなく「頭を使って」仕事をしている、つまりは皆が主体的に行動している

 ・過ちを犯したら、しっかりと注意を受ける現場であり、なあなあにしない

 ・管理する

などが大事です。

 

そして何より、

 ・人間教育、精神教育も行う

ということ。

 

それでも完全には防げないのが、組織の難しいところであり、人間の難しいところです。

 

なんとか監視・管理を目をすり抜けて、不正をしようとする者がいるのですよね。

社員を信頼し、全てを任せれば不正はしない…なんていうのは、ごく少数の企業にしかありえないことです。

ただただ従業員を信じているだけの方は、いわゆる優秀な人としか交流を持ったことがないのでしょう。

それ以外の世界を知らないのです。

 

信頼関係だけで成り立つ企業があるとすれば、それはその社長と社員がいるからこそ成り立つのだと思います。

そのような組織を創り出すのは本当に難しい事であり、教育や様々な環境要因がかかわってきます。

ただただ「信頼」の二文字を口にしているだけでは、それは全てただの綺麗ごとであり、ただの理想でしかありませんね。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

レイヤードブログ一覧へ戻る