外国人留学生に逆風、今春の採用企業2割切る

人事ニュース

3月13日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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外国人留学生に逆風、今春の採用企業2割切る、リクルートキャリアまとめ

 

リクルートキャリア(東京・千代田)が12日まとめた「就職白書2013」によると、今春入社する学生の採用活動で日本で学ぶ外国人留学生の採用を実施した企業は19・2%で前年から1・7ポイント減少した。

 

海外大卒の外国人学生や日本人留学生の採用もそれぞれ5・4%(同0・8ポイント減)、10・7%(同0・5ポイント減)だった。

 

13年春入社は経団連の倫理憲章改定で例年より採用スケジュールが2カ月短くなった。

 

岡崎仁美リクナビ編集長は

「就活の短期化で企業が国内学生を優先したほか、海外人材は配属後に定着しない課題もあった」

と指摘。

 

企業は海外人材の活用方針などを再設計しているとした。

 

一方、ウェブ上で自社説明会を実施した企業は29・6%で前年比1・4ポイント増だった。

 

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外国人留学生の採用ブームが落ち着いたのでしょうか。

 

ここ最近で一気に「グローバル化」という言葉が広がりました。

海外にビジネスの場を広げる為、「グローバル人材」の採用に躍起になっていました。

そこで白羽の矢が立ったのが、外国人留学生等の海外の人材です。

 

日本語も話せて、当然現地の言葉も話せる。

そして、現地の文化にも精通している為、ビジネスもよりやりやすくなる。

そのようなメリットがたくさんあったのですよね。

もちろん、それは今でも変わらないかと思います。

 

ところが、いざ採用してみると、その難しさを痛感する企業が増えたのでした。

 

・ダイバーシティの名のもとに、多種多様な人材を採用したが、扱いに大変苦労した

・外国人には「終身雇用」という感覚はないので、定着が悪い

・文化の違いにうまく対応できなかった

・外国語が話せるというだけで、実際の業務のパフォーマンスは思ったよりも高くなかった

 

など、メリットだけではなくデメリットも表に出るようになってきました。

これらの要因も、減少の一つの理由になっているかと思います。

 

とはいえ、これからの日本は人口が減少していく事は確実です。

 

・女性の社会進出

・高年齢者の雇用維持

 

のみならず

 

・外国人労働者を採用

 

していく事も、労働力を維持していく事を考えたら大切な事なのかもしれません。

 

企業によって対応は異なるでしょうが、どのようにして労働力を確保していくのか。

それは、早い段階から考えておいた方が良いのかもしれませんね。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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