【人事適性検査 人事の歴史3】

人事適性検査

【人事適性検査 人事の歴史3】

 

RAYEREDは、人事適性検査のご紹介を中心に業務を行っております。

今でこそ、人事適性検査というのはたくさん世に出回っております。

その数、少なくとも80種類以上。

内容も様々で、目的に応じて使い分けるべきですよね。

 

そこで現在、人事適性検査を知る為にも、人事の歴史を振り返っております。

社会の変化、人事の変化が、人事適性検査の変化に繋がってくるのですよね。

 

社会が変れば組織も変わり、制度も変わり、求められる人材も変わってきます。

人事の歴史を紐解く事で、未来予測もしやすくなります。

「人事」の業界においても、先人の教えを学ぶ事、歴史を学ぶ事は大事だと思います。

 

【日本の経営 著者:ジェームス・C・アベグレン】

 

【ジェームス・C・アベグレン著 日本の経営】

 

第1章 アジアの工業-日本の事例

第2章 決定的な違い-終身の雇用

第3章 人材の採用

第4章 報酬と報奨の制度

第5章 職階、昇進、公式の組織

第6章 従業員の生活に占める企業の地位

第7章 日本企業の生産性

第8章 日本産業の継続性と変化

 

「第3章 人材の採用」のまとめです。

 

・日本企業は人員の選考にあたって、何よりも学歴を重視する

 

・高学歴であるという事が、管理職・経営陣になる条件

 

・理科系の人材に関しては、どの教授の下で学んだか、という事が非常に重要

 

・基本的に経営幹部になるには、大卒が絶対条件

 

・採用された後は、局長までの昇進が約束されている

 

・大企業の中では、家族か親戚が同じ企業で働いている

 しかし、その大部分は親子ではなく、叔父と甥、叔父と姪の関係である

 →家族はNG!社内結婚も×!

 

・日本企業は、採用されれば能力を理由に解雇されることはない

 

・日本企業の採用制度は、教育が決定的な役割を果たしていた

 

・解雇ができないがゆえ

 ◇無駄なポストが増える

 ◇不必要な仕事がつくられる

 ◇生産性が低下している

 などの影響が懸念される

 

書籍では、昔ながらの日本的人事制度の姿が、具体的になってきました。

さすがに今ではある程度解消されていますが、元々は上記のような流れであった日本。

つまりは、それは文化とも言えるのですよね。

 

今では、昔に比べだいぶ世界が開けてきました。

つまりはグローバル時代。

それと共に、日本的雇用の本質を再度問われているのです。

 

忠誠的・家族的・技術の社内留保等、良い面が多い日本的雇用制度。

一方、流動性が低い・変化に対応しにくい・保守的等、悪い面も多い日本的雇用制度。

日本的雇用制度の良さを残しつつも、変化の激しいグローバル時代に対応できるような制度を確立していく。

完全成果主義などの欧米化に進むのではなく、日本の文化を尊重しつつも、今の時代に即した形に変化させていく。

 

それが、求められているような気がします。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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