スマホ用ソフト、開発者争奪戦、グリー、200~300人中途採用
1月25日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。
———-
スマホ用ソフト、開発者争奪戦、グリー、200~300人中途採用
スマートフォン(スマホ)向けサービスやインターネット関連企業が、技術者などの採用を急拡大している。
スマホの普及を背景に、ゲームや無料通話などの需要が広がっているためだ。
人材獲得競争の激化で賃金相場も上昇。
地方に採用の場を求める動きもある。
苦境にある電機・情報大手が人員削減に動くのとは対照的に、新たな雇用の受け皿になりつつある。
交流ゲーム大手のグリーは2013年6月期に200~300人程度の技術者を中途採用する見通し。
日本の社員(12年9月末で約1500人)の1~2割にあたる。
ゲームクリエーターやデザイナーなどを増員する。
前期も月に最大30人程度を採用したが、同じペースでの採用を続ける。
無料で通話やチャットができるアプリ「LINE」を提供するNHNジャパン(東京・渋谷)も、技術者を中心に13年12月期に2年連続で100人程度の中途採用を計画している。
ゲームや電子書籍の配信などLINE上で提供するサービスを増やしており、即戦力の技術者を確保する。
ネット広告大手のサイバーエージェントは12年9月期に500人の技術者を中途採用した。
スマホ向け交流サイトなど新サービスの開発を急ぐ。
◇賃金相場が上昇
厚生労働省によると12年11月の情報通信業の新規求人は前年同月比16・4%増の約2万7580人。
伸び率は全体(同8・4%増)を大きく上回った。
人材の確保や賃金相場の上昇に悩む企業もある。
カプコンは13年3月期に新卒・中途を合わせて300人を採用する計画だったが、
「人件費の高騰で中途採用が思うように進まない」
と明かす。
転職支援大手、リクルートエージェントによれば、転職後の平均年収はIT(情報技術)系エンジニア全体が10年から11年にかけて1・3%増え、特にインターネット専門職は4・6%増えた。
◇NEC出身者も
一方、地方やベンチャーにとっては雇用創出の機会になりつつある。
SNS大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は12月、大阪市内に交流ゲーム開発子会社を設立。
ゲームソフトの開発者やクリエーターなど20人弱を採用した。
社長は元スクウェア・エニックスの社員。
交流ゲーム開発のKlabは仙台市に拠点を設け、ゲームの開発者らの現地採用を強化する。
ネット広告技術開発ベンチャーのロックオン(大阪市)はこの1年で20人あまりを採用。
NECや日本ヒューレット・パッカードなど大手出身者もいる。
電機大手が業績悪化に苦しむ一方、インターネット関連で新たなサービスが次々に生まれ、雇用の機会も多様化。
08年のリーマン・ショック後はエコポイント制度など電機・自動車の救済色が濃い政策が導入されたが、産業構造の転換や人材の流動化を促す政策対応も求められそうだ。
———-
スマホ関連のIT系企業が好調のようですね。
中途採用が、引き続き継続されているようです。
この流れは、当分続くのでしょうか。