JR東、現場社員の留学制度創設へ、「ポテンシャル採用」と「プロフェッショナル採用」

人事制度

 

9月18日 日刊工業新聞Newsウェーブからの抜粋+一部編集です。

 

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JR東日本、現場社員の留学制度創設へ-海外展開見据え対応力向上

 

 

JR東日本は駅・乗務員をはじめとした鉄道事業の現場で働く社員に海外留学させる制度を創設する検討に入った。

従来は総合職にあたる「ポテンシャル採用」社員が留学するケースが大半で、一般職にあたる「プロフェッショナル採用」で入社した社員の留学はほとんどなかった。

今後、海外事業を本格展開することを見据え、プロフェッショナル採用者にも留学の門戸を開き、現場社員の海外事業への対応力を高める。

 

JR東日本の社内留学制度は従来、経営学修士(MBA)を取ることを念頭に留学させていた。

対象はポテンシャル採用者に限定していないが、2年ほど外国の大学院に通って修士号を取れるだけの高い語学力が必要で、結果的にポテンシャル採用者に限られていた。

 

新たな制度では、より短期間の留学を想定し、語学力などの条件を緩和することを検討する。

プロフェッショナル採用者への意欲を喚起し、駅や列車などの現場で働く社員にも留学経験させることを狙う。

 

海外事業は新興国を中心に鉄道プロジェクトが盛んになっていることを受け、経営の柱の一つと位置づけている。

2011年11月に他の鉄道会社とともに、海外向けの鉄道コンサルティング会社「日本コンサルタンツ」を設立するなど、取り組みを本格化している。

 

ただ、これまで事業の範囲がほぼ国内にとどまっていたため、6万人弱いる社員のうち海外勤務者はわずかで、留学生の人数も数人レベルにとどまる。

これから海外展開を推進するにあたり、人材のグローバル化が課題となっている。

 

JR東は、大学・大学院卒を中心としたポテンシャル採用と、高卒以上を対象としたプロフェッショナル採用の二つの採用を実施。

プロフェッショナル採用は鉄道事業に限定して働けるのに対し、ポテンシャル採用は鉄道に加え、駅ビルやホテル、「スイカ」事業など幅広い分野で活躍、将来の経営幹部になることも想定している。

 

12年度はプロフェッショナル採用で1029人、ポテンシャル採用で160人が入社した。

 

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「ポテンシャル採用」と「プロフェッショナル採用」

海外留学の人材を絞っていたのを、拡充するという事ですよね。

 

鉄道事業においても、海外進出への更なる拡充をもくろんでいるという事。

現在、中国では反日感情が収まらないと言います。

どうやら、これまでとは様相が違うようですね。

 

これまで反日デモがあったとしても、経済に大きく影響する事はなかったようです。

日本製品不買運動も、依然続いているようです。

先日の新聞にもありましたが、とある自動車企業では、前年度の売上実績から4割下回ったそうです。

 

今回の中国の反日デモは、企業の海外進出に少なからず影響を及ぼしそうですよね。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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