営業職に向いている素質とは:人事目線での現場のリアル

人事適性検査

適性検査を用いて組織のコンサルティングをすると、様々な人間模様が見えてきます。

今回は「営業職に向いている素質とは」という話。

ヒトが複数集まれば、育ってきた環境も違いますし、様々な価値観がそこには存在します。

 

適性検査を用いて、A判定だから採用する…という企業が多いと前述しました。

営業職を採用するにあたり、その判定がA判定だから採用する…というは、本当の意味でのマッチングにはつながりません。

当然の事ながら、営業職と言っても、企業や職種・業務内容によって様々だからです。

 

これも前述致しましたが、適性検査には選択した項目によって、A判定に近づいたりE判定に近づいたりします。

行動力があると見なされればA判定に近づき、社交的では無いと見なされればE判定に近づく…といったことです。

簡単に申し上げれば、明るく社交的で営業的であればA判定、内向きで社交的でなければE判定に近づく…という事です。

しかしこれでは、漠然としすぎていて、正直良く分かりませんよね。

 

さら前述しましたが、サッカーにおいてFWの適性を出した場合、本田圭佑選手、香川真司選手、岡崎慎司選手、ハーフナーマイク選手は、間違いなくA判定だろうという話をしました。

しかし、適性はA判定であっても、それぞれ特徴が異なると。

チームの状況や監督のサッカー哲学によって、どの選手が必要なのか、つまりはマッチングするのかは異なる…ということでした。

 

当然、営業職に関しても、同じ事が言えるはずです。

営業職と言っても様々であり、新規獲得営業、ルート営業、提案営業、テレフォンアポインターなど多岐に渡ります。

職種だけでも違いますし、企業の求める人材像によっても変わってくるものです。

その点を明確にすべきであり、してあればマッチング率も向上し、採用ミスが減少します。

 

◇新規獲得営業(安価品)に向いている素質

 ・社交的である、行動力がある、持続力が低い(飽きっぽい)、

  プライドは高くても良い、競争心がある、慎重性は低い…など

 

◇新規獲得営業(高級品)に向いている素質

 ・社交的すぎない、行動力は場合によってなくても良い、持続力がある

  プライドが低い、競争心は場合によってなくても良い、慎重性が高い…など

 

◇ルート営業に向いている素質

 ・社交的である、行動力は場合によってなくても良い、持続力がある

  プライドが低い、競争心は場合によってなくても良い、持続力がある…など

 

◇テレフォンアポインター

 ・社交的でなくても良い、行動力は場合によってなくても良い、持続力は場合によってなくても良い

  プライドが高くても良い、競争心が高い、慎重性が低い…など

 

業務によって異なる、向いている素質。

適性検査などで、個性や特徴をしっかりと読み込んだ方が、ミスマッチも防げます。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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