関西企業、中途採用を拡大、グローバル展開、クボタ、4倍に
12月11日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。
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関西企業、中途採用を拡大、グローバル展開、クボタ、4倍に
関西企業の間で中途採用を増やす動きが広がっている。
クボタ、日新電機などは2012年度、新卒学生並みにする。
急速なグローバル化や事業構造の改革で、即戦力が必要になっているため。
関西では希望退職の実施が相次いでおり、必要な人材を採りやくなった面もある。
一方で新卒は伸び悩んでおり、企業の採用方法そのものが変わってきているようだ。
クボタは12年度に11年度の4倍近い250人を中途採用する計画だ。
主な対象は農業・建設機械の製品開発や生産に携わる技術者のほか、財務・経理やIT(情報技術)分野の実務経験者。
13年春の新卒は前年並みの268人で中途採用とほぼ並ぶ。
背景には海外拠点の急拡大がある。
8月に中国で小型建機の量産を始めたほか、10月にはタイに産業用小型ディーゼルエンジンの工場を稼働。
13年1月には米国でトラクターの生産を始める。
「輸出型企業から真のグローバル企業に成長する」
(益本康男会長兼社長)
という目標達成のため、即戦力を確保する。
事業構造の改革も中途採用の目的の一つ。
日新電機は12年度に11年度より6割多い40人の中途採用を計画している。
13年春の新卒内定は前年並みの38人で、新卒と中途が逆転する。
同社は主力の電力機器に加えて設備の据え付けや保守サービスなどを伸ばそうとしており、そうした事業の人員を手厚くする。
京セラ子会社のシステム会社である京セラコミュニケーションシステム(京都市、KCCS)は業務の拡大に伴い、12年度の中途採用を前年度より7割多い59人とする。
13年春の新卒内定(50人)を上回る。
消費税の引き上げに伴う需要の激変に備える動きもある。
大和ハウス工業は12年度に前年度比4割増の約200人を中途で採用する計画だ。
13年春の新卒内定者数の5分の1に相当する。
増税前には住宅やマンションの駆け込み購入が予想され、営業態勢を拡充しなければならない。
一方で増税後の反動減に対応するには、リフォームの需要を開拓する必要がある。
新卒だけではそうした環境の激変に対応できないため、中途採用で人材を補充する。
積極的なM&A(合併・買収)を進める日本電産も中途採用には積極的だ。
12年度は前年度比4割増の150人を計画している。
新卒と中途の比率は4対3。
買収先企業との相乗効果を引き出すための研究開発や営業、経理財務を担う中堅社員が不足しているという。
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中途採用が増えているようです。
つまりは即戦力採用が増えているという事ですよね。
転職を考えている方も、転職には慎重になるべきかもしれません。
勤めている企業を辞めてから転職先を探しても、求められるレベルが上がっている世間の流れがある以上、危険かもしれませんよね。