東芝、海外技術者2割増、クラウドに重点、富士ゼロックス、中国で2.3倍に

人事ニュース

7月6日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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東芝、海外技術者2割増、クラウドに重点、富士ゼロックス、中国で2.3倍に

 

 

電機や精密各社が海外で研究開発体制を強化する。

東芝は2014年度までに日本が出遅れているクラウドコンピューティングなどIT(情報技術)分野を中心に技術者を2割増やす。

富士ゼロックスは13年度までに需要拡大が見込める中国で現地技術者を2・3倍にする。

先端技術を持つ人材の登用や海外で働く人員の比率を上げ、競争力のある製品開発のスピードを上げる。

 

東芝は海外の研究開発人員を14年度までに新たに750人増やして5000人規模にする。

これまではデジタル家電や白物家電などの商品開発を除いて4180人(連結ベース)だった。

増員分のうち300人をソフトやサービスをインターネット上で提供するクラウド分野に振り分ける。

 

日本は同分野で出遅れていた。

先端技術を強化するため優秀な海外人材を積極的に採用して追い上げる。

 

長が期待できる環境・エネルギー分野についても欧米や中国、東南アジアから人材を集める。

東芝は11年度に55%だった海外売上高比率を14年度までに65%に高める方針を打ち出しており、海外の開発基盤の強化で計画達成を目指す。

 

日立製作所は本体の研究開発部門に約3000人を抱えている。

現在は約230人にとどまる海外人員を12年度中にも約300人に増やす方針。

昨年10月にインドに開いた研究開発拠点の人員を15年度までに今の5倍にあたる50人に拡充する。

欧州の鉄道関連事業や中国のカーナビゲーションシステム関連事業の研究者も増やす見通し。

 

成長市場の需要を取り込むため、現地向け製品の開発を強化する動きも広がっている。

 

士ゼロックスは中国で複合機の現地技術者を積極的に採用。

上海市にある主力工場の技術者を30人から70人に増やす。

新製品を3機種並行して現地開発できる体制を整える。

 

クラリオンも12年度中に中国・アモイにあるカーナビ用のソフトウエア開発拠点の人員を300人から500人強に増やす計画だ。

 

リコーは新興国であげた実績をもとに先進国での展開も目指す。

インドでITの研究開発拠点を2月に開設。

インターネットを利用した遠隔教育やスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を使う営業支援システムの開発を手掛けている。

インドの国内市場だけでなく、先進国でも成果を利用していく方針だ。

 

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電機や精密各社で、海外進出が進んでいます。

今回のケースでは、技術者の採用を増やしている…というのがポイントですよね。

 

日本においても、理系ブームとも言える状況になりつつありますよね。

その代わり、文系が厳しくなってきているようです。

これも、現代社会においてIT関連が大きく発展しているからでしょうか。

 

日本の採用以上に海外の技術者採用が伸びている事から、日本人技術者の海外進出もさらに増えていくでしょうね。

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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