異文化経営論A-1 グローバル社会と異文化

人事適性検査

先日も出席してきました、異文化経営学会。

グローバル社会が進む中、異文化への理解も求められる時代に入ってきてます。

 

そこで、改めて異文化を学びなおそうというという事で、異文化経営学会の会長である、馬越恵美子氏の著書を読み直しました。

馬越さんは、上智大学にて異文化の基礎を学ませて頂きました。

 

桜美林大学経済経営学系教授 馬越恵美子氏

馬越恵美子氏

 

こちらのその著書です。

 

異文化経営の世界

 

【異文化経営の世界 その理論と実践】

 

異文化経営論の展開

 

【異文化経営論の展開】

 

 

この2冊には、異文化に関する内容が濃く描かれています。

理論だけではなく、実践も交えた内容となっているので、おススメでございます。

 

こちらの著書に出てくる「異文化の神様」との異名もある、

「ホフステッド」

「トランペナーズ」

を中心に見て行きたいと思います。

 

 

・ホフステッド

【4次元モデル】

①権力格差 「Power Distance」

②不確実性の回避 「Uncertainty Avoidance」

③個人主義 vs. 集団主義 「Individualism vs. Collectivism」

④男性度 vs. 女性度 「Masculinity vs. Femininity」

 

・トランペナーズ

【7次元モデル】

①普遍主義 vs 個別主義 「Universalism vs. Particularism」

②個人主義 vs. 集団主義 「Individualism vs. Collectivism」

③中立的 vs. 感情的 「Neutral vs. Affective」

④特定的 vs. 拡散的 「Specific vs. Diffuse」

⑤業績 vs. 属性 「Achievement vs. Ascription」

⑥時間との関係 「Attitudes to time」

⑦環境との関係 「Attitudes to the environment」

 

 

これらは学術的なものなので、100%実践には通用しないかもしれません。

しかし、内容を見てみると、必ずしも毛嫌いする理論ではありません。

適性検査を生業とし、人事関連の仕事をしている私が見ても、学ぶべき点が多々あるように思います。

 

日本人の特性という観点から見ても、的を射ている点がたくさんあるのです。

知っているのと知っていないのでは、やはり異文化の理解と言う点で違う気がします。

今まで漠然としていたものが、理論として存在しているからこそ、腑に落ちた点もあるのです。

 

長い年月が過ぎた今も、現代において存在している理論です。

そういった意味でも、異文化経営論を学ぶ事は、決して無駄ではないと思っています。

色々な見解があるようですが、個人的にはやはり異文化の理解が必要な時代になってくると感じています。

 

特に、異文化に慣れていない日本人と言うのは、他国の方に比べて異文化の理解に苦しむ事は予想できます。

それは、私自身も完璧にはぬぐえていない面です。

 

勿論、人それぞれ違うので、日本人「全員」こうだ!というのは違います。

しかし、傾向がつかめれば、それなりに対応の仕方が分かるというもの。

グローバル社会の今だからこそ、異文化を学ぶべきである。

そう思います。

 

次回からは、一つ一つご紹介していきたいと思います。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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