非正規社員比率38.2%、男女とも過去最高に

人事ニュース

7月13日 日経速報ニュース

【非正規社員比率38.2%、男女とも過去最高に】

 

パートやアルバイトなど非正規社員として働く人が増えている。

総務省が12日発表した就業構造基本調査では、役員を除く雇用者のうち非正規社員は全体で約2043万人となり、初めて2000万人を突破した。

比率も38.2%と過去最大を更新した。

産業構造がパート比率の高いサービス業に転換していることなどが背景にある。

 

仕事探しをあきらめた若者にあたる「ニート」も解消していない。

15~34歳に占めるニートは5年前に比べて約1万5000人減ったものの、比率は2.3%と0.2ポイント上がった。

 

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非正規社員が増えているようです。

これは、色々な要因が重なっての事なのでしょうね。

 

一つは、やはり世界情勢。

加えて労働者派遣事業の普及により、正社員登用する企業が減ってきています。

時代の流れにより早く変化できるように…との対応なのでしょう。

 

日本は、世界的に見ても雇用に厳しい国。

「解雇」するには、色々な条件をクリアする必要があるのですよね。

その条件がなかなか厳しいものなので、正社員登用はリスク…という印象が強くなってしまいます。

 

記事中にあると通り、産業構造の変化にも理由があるでしょうね。

サービス業が増加しているとありますが、つまりは現場の「非正社員化」が進んでいるという事。

パート・アルバイトで働ける職場と言えば、やはりサービス業が中心。

一般企業においては、職種が限られてしまいます。

 

ニートの増加ともありますが、これは少なからず、生活保護費と最低賃金の逆転も影響しているのであろうと

思われます。

現在、全国約11の都道府県において、生活保護費の額が最低賃金を上回ってると聞きます。

働くよりも働かない方が収入が多いともなれば、働かない人が増えても不思議ではありません。

この部分に関しては、やはり政府を中心に解決していくべき問題であると思っています。

 

現状の流れにおいては、非正規雇用が減少し、正社員雇用が増えると言うのは考えにくいですよね。

非正規社員としての生き方も、しっかりと考えていかねばなりません。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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