「流暢な現地語は必要ない」…語学力より大事なもの、実力と心遣い、現地で響く

人事ニュース

 

「流暢な現地語は必要ない」…ヤマトホールディングス

「語学力の不足は通訳で補えるが、経営哲学の知識不足は補えない」…ユニ・チャーム

 

語学力に関しては、東京オリンピックも控えている事もあり、これまで以上に注目度が高まっている印象です。

しかし、グローバル企業にとっては、語学力よりも大事なものがある…と考えているようです。

それは、「圧倒的な実力」と申しますか「仕事をするにあたっての能力」です。

 

 ※5月9日 日経産業新聞:語学力より大事なもの、実力と心遣い、現地で響く

 

語学力があっても、基本的な業務処理能力などがなければ意味がない…という事なのでしょう。

 

ヤマトホールディングスのG氏は、記事内で

「ちょっとした心遣いや伝える意思があれば、現地人の心に響くんです」

というコメントを残しています。

 

確かに言葉を話せても、その言葉に情熱や魂がこもっていなければ、相手に気持ちは伝わりません。

コミュニケーションというのは、心と心の会話。

言葉でやり取りをしても、気持ちのこもっていない言葉では、人心は動きません。

それは、日本語同士でも言える事ですよね。

 

ユニ・チャーム社の海外赴任者においても、TOEIC400点台の英語初級者もいるそうです。

選考のポイントは語学力ではなく、自社が定めている独自の経営基準をよく理解できている事と言います。

 

当然、語学力はないよりもあった方が良いに決まっています。

しかし、「言葉」は非常に大事なコミュニケーションツールであると同時に、ただの言語である…という言い方もできます。

語学力はあった方が当然良いが、それだけあってもダメである…という事です。

 

会話において重要なのは、やはり言葉にこもる熱であり、表情であり、声色であり、伝えようとする気持ちなのでしょう。

その点が欠けていれば、言葉の意味は理解できてもよりよい関係は築けませんよね。

 

語学を学ぶだけではなく、基礎能力も磨く。

業務処理能力や専門的な知識、哲学や歴史なども学ぶ。

そう言ったことも、人間的な魅力を高めるには大切な事なのだと思います。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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