事務職に向いている素質とは:人事目線での現場のリアル

人事適性検査

適性検査を用いて組織のコンサルティングをすると、様々な人間模様が見えてきます。

今回は「事務職に向いている素質とは」という話。

ヒトが複数集まれば、育ってきた環境も違いますし、様々な価値観がそこには存在します。

 

適性検査を用い、事務職採用する際は、注意点がいくつかあります。

基本的な部分としては、A判定ではないからと言って、不採用にする事。

なぜなら、事務職に向いている方と言うのは、多くの場合A判定が出にくくなっている為です。

C判定くらいが、実は定着し、優秀な方が多いようにも思います。

 

前述しましたが、適性検査には「A判定になりやすい素質・E判定になりやすい素質」というものが存在します。

また、営業職に向いている方はA判定が出やすく、内勤業務に向いている方はE判定が出やすくなっているのです。

 

A判定が出やすい方というのは、外交的で、行動力があり、競争心がある方です。

一方、E判定が出やすいのは、内向的で、行動力がなく、競争心もない方です。

一見、A判定の方が優れているように思いますが、事務職採用ともなると話が変わってきます。

A判定(営業職向き)の方を採用しても、実は逆効果になる恐れもあるのです。

 

◇事務職に向いている素質

 ・内向的である、行動力はほどほど、規則的である、慎重性が高い

  競争心は必要ない、気分屋ではない

◇人事部に向いている素質

 ・外交的である、行動力がある、慎重性が高い、ストレス耐性がある

  競争心はなくても良い、気分屋ではない、全体的にバランスがとれている

 

以上は、基本的な部分となります。

 

しかし、ここで難しいのが、企業によって異なるという点です。

基本的なベースはあるものの、求める人材像が異なってきたりすると、話が変わってきます。

自分から進んで行動してくれる事務職が良いのか、はたまた指示した事をきっちりとこなしてくれる事務職が良いのか、その点だけでも大きく変わってきます。

 

そして、人事や秘書ともなれば、求められる素質が多くなってくるものです。

バランスがとれていることは勿論の事、ストレス耐性や客観性、場合によっては経営者感覚も問われたりします。

 

事務職や内勤業務と一言でいっても、多種多様なのです。

適性検査の結果だけを見るのではなく、細かい部分にも目を通す事は、ミスマッチを防ぐ上で非常に重要になってきます。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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