精神障害「雇用義務化」を、2018年4月の施行を目指す

人事ニュース

 

3月15日 日本経済新聞からの抜粋です。

 

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精神障害「雇用義務化を」、厚労省分科会が意見書、法案提出めざす。

 

厚生労働省の労働政策審議会の分科会は14日、

【障害者雇用促進法で精神障害者の雇用を義務付ける必要がある】

とする意見書をまとめた。

 

これを受け、同省は改正法案を作成し、21日に開かれる分科会で議論する。

分科会で合意が得られれば改正法案を今国会に提出し、5年後の2018年4月の施行を目指す。

 

ただ企業側からは「精神障害者の雇用支援策を充実させ、効果を確認してから義務化に踏み切るべきだ」などと慎重な声も出ており、法改正の見通しは不透明だ。

 

厚労省が雇用義務の対象と想定するのは精神障害者保健福祉手帳を持つ

統合失調症、そううつ病、てんかん

などの患者。

 

近年は精神障害者の就労意欲が高まり、大企業を中心に採用が増えている。

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ポイントは3つです。

 

・精神障害者の雇用義務化の動きがある

・2018年4月~の思考を目指す

・「統合失調症」「そううつ病」「てんかん」の患者が雇用義務の対象

 

という事です。

 

下記は、簡単に症状などを記載しておきます。

※長文になります

 

【Wikipediaより…統合失調症双極性障害(そううつ病)てんかん

 

A:統合失調症

①思考障害

まともに話ができない、的外れな応答

 

②妄想

・被害妄想…嫌がらせされる、周囲が自分の悪口を言う

・関係妄想…(全て自分に関連付ける)あれは悪意がある

・注察妄想…常に誰かに見張られていると感じる

・追跡妄想…誰かに追われていると感じる

・心気妄想…重い体の病気にかかっていると思い込む

・誇大妄想…実際の状況よりも大きく物事を捉える

・宗教妄想…自分は神だと思い込む

・嫉妬妄想…配偶者や恋人が不貞を行っていると思い込む

・恋愛妄想…異性に愛されていると思い込む

・被毒妄想…飲食物に毒が入っていると思い込む

・血統妄想…自分は天皇の隠し子だと思い込む

・家族否認妄想…自分の家族は本当は家族ではないと思い込む

・物理的被影響妄想…電磁波で攻撃されていると思い込む

・妄想気分…周りで何かただ事ではない事が起きているような気がする

・世界没落体験…世界が今にも破滅するような感じがする

 

③幻聴、幻覚、幻視

 

④自我意識障害

・考想操作…他人の考えが入ってくると感じる

・考想奪取…自分の考えが他人奪われていると感じる

・考想伝播…自分の考えが他人に伝わっていると感じる

・考想察知…自分の考えは他人に知られていると感じる

 

⑤意思・欲望の障害

興奮、昏迷、拒食

 

⑥感情の障害

・感情鈍麻…感情が外部に出ない

・疎通性の障害…他人との心の通じあいがない

・カタプレシー…受動的になり続ける

・緘黙…まったく口をきかない

・拒絶…面会を拒否する

・自閉

 

⑦思考障害

・常同的思考…同じ言葉、行為が繰り返される

・抽象的思考の困難…抽象的な表現ができない

 

⑧意志・欲望の障害

・自発性の低下…自分一人では何もしようとしない

・意欲低下…頭では分かっていても、行動に移せない、移しても続かない

・無関心…テレビも見ようとせず、世の中、家族、友人の事も全く知らない

 

 

B:双極性障害(そううつ病)

そう状態とうつ状態を繰り返す。

 

①そう状態

気分の異常な高揚が続く状態

・自尊心の肥大…自分は何でもできるを気が大きくなる

・睡眠欲求の減少…眠らなくてもいつも元気なままで過ごせる

・多弁…1日中しゃべりまくる、色々な人に電話をかけまくる

・観念奔逸…次から次へとアイデアが浮かぶ、話が次々と飛ぶ

・注意散漫…気が散り、一つの事に集中できなくなる

・活動増加…仕事などの活動が増加し、よく動く、破壊的行動もあり

・快楽的活動に熱中…クレジットカードやお金を使いまくる

 

②うつ状態

・精神状態

ボーっとする、口数が少なる、運動神経・記憶力低下等

・身体的症状

ひどい頭痛、不眠症、睡眠障害等

 

 

C:てんかん

突如倒れて泡を吹く、けいれん

突如意識を失う、記憶が飛ぶ、急に活動が止まって昏倒する

 

表面的な事ではありますが、人事担当者は知っておいた方がよいかもしれませんよね。

もちろん、義務化にあたってある程度のラインはあると思いますが。

 

今後の動きに注目です。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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