新興国賃上げラッシュ② 進出意欲衰えず
1月16日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。
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新興国賃上げラッシュ② 進出意欲衰えず
世界の製造業は1980年代以降、賃金の安い新興国への生産移管を続けてきた。
労働コストが低い新興国で製品を作り、先進国などに輸出するモデルだ。
この10年は韓国などの企業も新興国への工場進出を進めている。
進出企業の人材確保競争が過熱し、先進国と新興国の賃金格差は縮まっている。
インドネシアでは
「日系2社を含む10社が撤退を検討している」
(インドネシア経営者協会)。
アフリカなどでは賃金相場が低い地域が多いが、政情不安などの弱点を抱え、近い将来の受け皿にはなりづらい。
「新興国が安価な労働力の供給地という時代は転機を迎えている」
と日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所の助川成也主任調査研究員は指摘する。
新興国の賃金上昇は製造業にビジネスモデルの変革を迫る。
進出先の賃金が上昇すれば購買力が高まり、コスト増加のマイナスを埋める可能性がある。
トヨタをはじめとする世界の製造業は新興国への進出意欲をむしろ高めている。
生産現場の自動化などで賃金上昇の影響を抑え、拡大する新興国の内需をどう開拓するかが企業の将来を左右する。
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グローバル社会になり、海外進出を試みる。
そのような傾向は、特に最近多いですよね。
しかし、その多くの企業が失敗し、撤退を余儀なくされているという現実も受け止めねばらりません。
理由は様々。
カントリーリスクや、賃金の向上、文化の違いによる衝突、そして定着しない外国人…。
しかしそれでも、外国への活路を見出すべく日本企業は頑張っているのですよね。
新興国に進出すればよいというわけではなく、やはりそこには目的・戦略あってこそ。
例えそれがあっても、失敗してしまう難しさ。
今は温めている状況ですが、自分も海外進出をする時には、様々なリスクを考えていこうと思います。
そして、諦めない事が、何より大事ですよね。